6月の始め、金沢に小旅行をしてきました。
これまで金沢には4度目という訪問地ながら、今までの3度は観光らしいことはほとんど出来ませんでした。
少し話題が逸れてしまいますが、5年前の今ごろは頚椎のヘルニアが神経を圧迫することによる右腕の激痛と握力の低下(限りなくゼロに近かった)、そして恐ろしいことに麻痺まで始まるという苦しみと戦う日々でした。
金沢に良い先生がいらっしゃるということでご紹介いただき、手術は全国から半年待ちの患者で殺到する病院でしたが、思いの外症状がひどく、放置すると麻痺が治らなくなるとのことで8月になんとか手術していただくことになったのでした。
初診、入院前検査、入院と3回訪問する傍ら、とても観光する元気はなく、1度に立ち寄れるところは何とか1箇所、それも短時間でというものでした。
今回は友人が手術を受けることになり、お見舞い方々金沢をもっと知りたいと出掛けてみたわけです。
また母校はこの加賀100万石の藩主さまの東京のお屋敷跡地に(文京区本郷からの移転先として)建てられたため、板橋区加賀という地名に長い間通学し、親近感を勝手に得ていました。
旅行記ではないので、またこのあたりの旅のお話はミレコロ日記(ブログ日記)で機会を見て書こうと思います。
http://mirekoro.blog105.fc2.com
さて、その金沢では退院の際に快気祝いで利用させていただいたのは「森八」本店でした。
http://www.morihachi.co.jp/ol_outline
今回は江戸時代の町屋を利用した茶寮のひがし三番丁店で、
http://www.morihachi.co.jp/shop_higashi03
ひがし茶屋街をそぞろ歩きをした途中での立ち寄り休憩でした。
6月の初旬で梅雨入りしているとはいえ、とてもよく晴れ渡った日中の日差しに、町家も良い色合いの佇まいで迎えてくれました。
2階のお席には靴を脱いで上がります。
床の間のしつらえも今が盛りの芍薬。
紅白の姫だるま(加賀八幡起上り)が何とも金沢の風情を醸し出していますね。
この姫だるまは箪笥にしまっておくと衣装に生涯困らないと言われている縁起物だと金沢の友人が言っていました。
また、金沢新幹線の開通に伴って姫だるまをモチーフにした「ひゃくまんさん」なるキャラクターも登場しています。
話を戻しますと、この日いただいたものは上質な葛。
とてもつるっとした美しい葛でした。
そして再びしつらえに目を戻すと目に飛び込んできたのはこんな釣鐘の先についているタッセル!です。
これもれっきとしたタッセルです。
和風のタッセルですね。
なかなか渋くて美しいタッセルでした。