21世紀アートボーダレス展2024開催中
テーマは“モニュメンタル”
当初は漠然とした課題に戸惑いましたが、折しも最愛の父を亡くし空っぽな心になってから何とか奮い立たなければと悲しみとの闘いでもあった制作活動となりました。結果として落ち着いた色合いの男前でシンプルなタッセルとなりました。
花が大好きだった父とはよく植物園に行きました。
秋の紅葉時期には必ず京都、奈良を訪れました。
年明けに京都での巡回展が予定されているので別途ご案内いたします。しばらくお待ちくださいませ。
作品の制作概要に戻ります。
父との最後の同居のために自宅をリフォームしました。
今回の作品の額縁の背景にはその壁紙を利用してあります。グレーや白のストライプ柄です。
もっと一緒に暮らしたかった自宅での雰囲気を表したかったからです。
そして愛用していた携帯に付けたミニタッセルは
父からの大事なホットラインでした。グリーンと白の2色で作成したソフトタッセルは長い間父の手元にありました。
更に最後に数回通っただけのデイサービスのバッグに付けたタッセルはモロッコの思い出を形にしたものでした。モロッコへの渡航を応援してくれた父だったのでそれを纏わせて、花はアーティフィシャルフラワーを散りばめました。
パールは父がよく母に贈っていた思い出を表しています。房糸の色は落ち着いた色合いを5色ほど選びました。哀悼の意を込めたので決して華やかではありませんが、そんな中にも旅立った父への想いは花に託して多少の明るさも表しました。
96年後6日で97歳だった父への想いを形にしたタッセル“Monument to my father”です。