茅ヶ崎ラナン・レイタッセルとして参加させていただいている2018年1月から横浜象の鼻テラスで始まった「モロッコマルシェ」も2年目で4回の開催を7月に終えました。
毎回そのマルシェでワークショップを開くにあたり現地での資材発掘が続いています。
漏れなく私のモロッコ訪問も2年で4回目というペースで実現しているのも、何か私の中で腑に落ちるものがあるからなのだと思います。
最近ではこの遠いモロッコも日本から沢山の旅行者があるようで、できることならば直行便を‼️と切望しています。
日本からは中東経由で乗り継ぎ、最低でも20数時間はかかる地球の裏側✈時差はマイナス8時間(2018年の途中から冬時間を廃止)で昼と夜が日本とは反対です。
移動に中継地を挟んで10時間前後のフライトを克服できないと行く事が出来ないだけでなく、現地に着いてからも日本より広い国土なため、移動時間が長くなる事も覚悟が必要です。
だからこそ
出会えるさまざまなものに感動するというのもあり、毎回新たな発見をしたり回を重ねる事で懐かしむ事の出来る安堵を感じたりしています。
今回は初めての訪問という方とご一緒するので私も初心に返るような思いで新たな発見を期待しています。
さて、タッセルとの関わりについてですが、時々初対面の方に「タッセルの」と紹介される場面で「あー!モロッコの‼️」と、私=タッセル&モロッコと位置付けられることがしばしばあります。皆様の中に定着しているという事でしょうか。
モロッコには実際に沢山のタッセルが日常的に存在しています。
多く見かけるのはウール素材のもの、サブラという植物繊維を用いたサラサラの美しい素材のもの、革製品もあります。
また、部屋の四隅にはエキゾチックな雰囲気に合う巨大なタッセルが下がっていたりします。
勿論、カーテンにも、クッションにも。
それはヨーロッパで見るものとはまた違っている部分もあれば、似ている部分もあって、フランス文化が感じられるところでもあります。
サブラで織られた布
サブラとは
モロッコ特有のシルク様光沢のある植物繊維で、美しさは息を呑むほど。
フェズのスークにはこの繊維を実際に見せてくれる場所があり、リュウゼツランの葉を割いたものを撚り合わせて、やがて一本の糸になっていきます。
既にモロッコマルシェではタッセルとして作られた一つを展示させていただいてますが、ほやほやとした繊維は手指の撚り合わせに委ねられています。
織物はまた別の扱いのようで、機織り機に掛けられるサブラは縫い糸くらいの細いものにしているようでした。
モロッコにはシルクは存在せず、現地の人々にはこのサブラが変わりにあります。
アガペシルクと呼ばれているのです。ときにベルベルシルクとかモロッコシルクなどとも呼ばれているようです。
アガペと聞くと何か思い出しませんか?
アガペシロップのあのアガペです。
どんなところに咲いているか…特別な場所ではなくそこここに旅の間中見る事が出来ます。最初はシェフシャウエンの山の中でした。
土産物店でよく見かけるリーズナブルなタッセル。こちらもサブラ糸で作られているサラサラな手触りのタッセルです。