シンガポールで見つけたタッセル

2014年のクリスマスに出かけたシンガポールでは翌年の独立50周年を記念して水辺に浮かべたたくさんの風船に人々の思いを込められて、だんだんと埋まっていくさまを楽しめました。
夜通しライトアップされており、マリーナベイサンズから一際輝く光の筋が対岸のホテルにめがけて照らされているようでした。

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そんな近代的なシンガポールにも、そう遠くはない
独立前の文化があって、それらを見せてくれる素晴らしいプラナカン美術館というものがありました。
プラナカンとは14〜15世紀ごろにマレー半島で暮らし始めた中国系の移民や子孫たちがイギリスやオランダなどからの文化を取り入れて作り上げた独特な文化を織り成す民族を言うようです。

刺繍、ビーズ、織物、絢爛豪華な調度品の数々には目を見張るものがありました。
そこでもタッセルは存在しました。ヨーロッパの趣とは少々異なるようですが、身近なものに施すタッセルは親近感を覚えますし、今後の作品作りにも大いにヒントとなります。

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あらゆるところに房らしきものが見えます。
敷物の周囲、傘の縁、居室に下がる数々の織物に施されたタッセルは一体いくつあるのでしょう。

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もうすぐ2016年のクリスマスがやってきます。
暖かい地域でもこのようなクリスマスのイルミネーションで雪やトナカイを演出に使用していて、万国共通の認識なんですね。
世界中にタッセルは色や雰囲気を変えて多く存在すること、その発見が楽しいこの頃です。

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